今回は私の記録を兼ねたブログ記事です。
この記事を書こうと思ったきっかけは、先月の仕事中(2021年11月23日)久々に不整脈の発作が起きたから。
私は長年、突然起こる謎の不整脈と動悸に悩まされていました。
今年富良野に来たことにより、ようやく病名がわかったのです。
今回は発作性上室性頻拍という病気についてお話しします。
発作性上室性頻拍(ほっさせいじょうしつせいひんぱく)とは?
発作性上室性頻拍とは、心臓に異常な電気回路や電気経路が存在することにより起こる不整脈の病気です。
電気信号がクルクルと空回りしそれが動悸として現れ、脈拍は100~200になることもあります。
症状は動悸、息切れ、血圧低下、ふらつきなど。
私の場合は激しい動悸と息切れ、頭に酸素が届いていない状態になり頭痛もします。
この発作が原因で死ぬことはないですが、根治させたい場合はカテーテルアブレーション治療という手術が必要です。
異変に気付いたのは小学校時代
トクトク軽い脈が鳴る
最初に違和感をおぼえたのは小学生の時。
時々、胸の辺りで脈がトクトクと早いスピードで空打ちしていることがありました。
心臓から少しずれたところでトクトク鳴っている感覚で、しんどさはありませんでした。
当時、小学校の保健の先生に相談してみたところ、返ってきた言葉は
「うーん、大丈夫じゃない?」
私もそれ以上伝える手段がなく、気にしなくなっていました。
心電図検査に毎回引っ掛かる!
小学生の時は、学校で行われる心電図検診に毎回引っ掛かっていました。
いつも
「再検査してください!」
という手紙をもらい、二度目の検査を受けていたのです。
吸盤を装着し、機械を背負ったまま24時間過ごすホルター心電図検査も体験。
しかし、毎回再検査は異常なし。
中学生以降からは不整脈を感じることもなく、再検査になることもありませんでした。
大人になって徐々に濃くなる不整脈
仕事中に不整脈の発作
大人になり、仕事中に不整脈の発作が起こるようになりました。
一番古い記憶では約10年前の2011年冬。
富良野での農作業が終わり、アウトドアの仕事をしていた時に突然トクトク鳴り始めたのです。
頭もくらくらして少し辛かったので、少し休ませてもらうことに。
1時間くらいでマシになり、仕事に戻りました。
最近の発作に比べると、かなり楽なほうでした。
不整脈の発作の頻度が増える
今年富良野に来るまで4年9ヶ月在籍していた札幌の職場では、頻繁に不整脈が起こるようになりました。
退職前年の2020年が、回数・症状面共にひどかったです。
月に何度か起こり、立っているのも辛く頭に酸素が回らない状態。
休めば復活する時と、辛くて早退しそのまま病院に行くこともありました。
コロナの流行により大好きだった観劇に行けなくなり、仕事面での悩みやストレスを感じることも多かった時期。
会社を早く辞めたいという強い思いが、引き起こしていたのかもしれません。
大人になって初めて病院へ!
波形に現れない!病院に着くと症状が治まるもどかしさ
不安で病院にも何度か行きました。
しかし何も起きていない時に心電図検査を受けても、正常なので何もわからないのです。
不整脈はいつも職場で発症。
早退して病院へ向かっても、検査をする頃には脈が戻っています。
早退させてもらうには歩ける状態にならないと家に帰れないからです。
(私は地下鉄と徒歩で通勤していました。)
歩けるくらいになったということは、一番ひどい状況から落ち着いたということ。
当然病院へ向かっても、診察待ちの間に脈が落ち着いてしまうのです。
原因はストレス!?次は救急車を呼んでと言われる
病院の先生には、
「波形に出ないと何もわからないから、今度なったら救急車呼んででもすぐ来て!」
と言われました。
症状が出ている時は歩くのがやっとなくらいツラい!
しかし、救急車を呼ぶのは大げさで恥ずかしい気持ちがありました。
波形がわからないので、先生にはストレスでしょうと言われていました。
異常がないので薬も処方されず、帰宅することになります。
2021年1月に退職!不整脈が起こらなくなる!
2021年1月、私は4年9ヶ月勤めた会社を退職。
毎月のように起こっていた不整脈の発作が、1月から全く起こらなくなりました!
“やっぱりストレスが原因の精神的なものだったのかも。”
Webライターで生活するため、締め切りと生活が崩れていく恐怖は感じていたものの不整脈は安定していました。
2021年4月富良野へ!油断していた時に再び不整脈の発作!
2021年4月、農作業ヘルパーをするため富良野に来ました。
新生活と新しい出会いにウキウキしていた矢先、またも不整脈が起こったのです。
【2021年5月14日】買い物に出かけた時に不整脈
5月14日。
この日は5月1日から固定で働いていたメロン農家さんでの仕事を終え、寮に帰宅。
食事とお風呂を済ませ、近所のお店に歩いて買い出しに行った時に不整脈が起こりました。
寮までの、歩いてほんの5~6分の距離がものすごく遠い。
息が苦しく、頭にも酸素が回っていない状態です。
寮の玄関に辿り着くと管理人さんにひとこと伝え、靴を履いたまま玄関に座って休むことに。
その時まだ知り合って間もない農作業ヘルパーのKんちゃんとMMさんが
「大丈夫ですか?」
と声をかけてくれて、とてもありがたかったです。
Kんちゃん、MMさんあの時はありがとう!!
読んでるかわからないけど(笑)。
(そもそもMMさんはこのブログすら知りません。Kんちゃん、柿のお仕事頑張ってるかな?)
この日は回復したのですが、翌日は仕事をお休みさせてもらいました。
【2021年5月31日】仕事中に突然不整脈
5月31日。
メロン農家さんのお宅でメロンの芽かきをしていた時のこと。
普通に楽しくおかみさんと話しながら作業していたのですが、突然不整脈が起こりました。
おかみさんには以前から不整脈のことを話していたので、すぐに
「休みなさい。」
とスーパーハウス(休憩所)に行くように言われました。
ソファに寝ている間もおかみさんが心拍数を計ってくれたのですが、160以上はあったと思います。
治りそうにないので担当者の方に連絡してお迎えに来てもらうことに。
担当者の方が到着するまでの間もおかみさんは仕事に戻らずずっとそばにいて、病院に私の名前や生年月日などを連絡してくれました。
その温かさと仕事をやりきれなかった悔しさで、毛布を被って泣きました。
担当者の方に付き添ってもらい、病院へ
お迎えに来た担当者の方に腕を支えられながらハイエースに乗り込み病院へ。
かなりしんどかったですが、顔を見て少し安心したのと、冗談を言って和ませてくれたので時々症状は楽になりました。
しかし必要なものを取りに一旦寮に寄った時は、息切れと胸の苦しさで階段が辛すぎて上れずキツかった。
病院に着くと救急扱いで検査をしてもらい、心拍数は最高で180くらいありました。
この時初めて不整脈の波形がデータとして残りました。
車で連れて行ってもらったのが本当に大きかったです。
そして病院の受け付けも代わりに済ませてくれて、ずっと付き添ってもらえて本当に心強かった!
検査や診察待ちの間、ふとした時の優しい微笑みに本当に安心して癒されました。
(私、ファンなので。笑)
病名が発覚!発作性上室性頻拍
医師からの説明!病名があることに驚く
お昼休みだったため、私の待つ診察室に遅れてやって来た先生。
医大からの出張医でした。
私の脈の波形を見た瞬間、
「発作性上室性頻拍だね!」
と。
![かずちぃ](https://kazuchii.com/wp-content/uploads/2021/09/かずちぃ左向き-scaled-e1630847863544.jpg)
えっっ?なんて?聞き慣れない、長い名前でわからない。
その時先生の見ていた波形が、ものすごく不思議な形だったのが鮮明に記憶に残っています。
「説明するより、調べてもらった方が早いからスマホで検索して。スマホ持ってるよね?」
淡々と少し冷たい感じで言われたので、冷めた先生だなぁと思ってしまった。
(ごめんなさい!)
検索したけど、少し難しく理解するのに時間がかかりそうでした。
予想もしなかった手術の話
混乱している私に先生は
「カテーテルアブレーションていう手術すれば根治するけど、今すぐしなきゃいけないわけでもないから。」
と話を進めます。
![かずちぃ](https://kazuchii.com/wp-content/uploads/2021/09/かずちぃ左向き-scaled-e1630847863544.jpg)
手術??手術が必要な病気なの!?
手術するという言葉にショックを受け、ちょっと真っ暗になった私。
「札幌に帰ってから考えてもいいでしょう。この病気で死ぬことはないから。」
![かずちぃ](https://kazuchii.com/wp-content/uploads/2021/09/かずちぃ左向き-scaled-e1630847863544.jpg)
手術なんてしたくないよー。
というのが本音。
病気の内容も把握できていない私は、もやもやしたまま診察室を出ました。
担当者の方には一旦帰ってもらい、終わり次第また連絡することになっていました。
診察が長くありそうだったからです。
この続きは後半の記事で。
まとめ
発作性上室性頻拍と聞いて、どんな病気かわかる人の方が少ないと思います。
私も最初は全く理解できず、何度も調べたり先生の話を聞いたりしているうちに理解できた感じです。
まさか自分が心臓に異常があるなんて、思ってもいませんでした。
もしかしたら私と同じように不整脈で悩んでいる方がいるかもしれません。
私の記録と共に、そんな方の参考になれば嬉しいです。
次回に続きます。