コロナ禍になり配信ライブがすっかり定着しましたが、観劇が好きな方は楽しめているでしょうか。
以前のように劇場に観劇に行きながら配信も楽しんでいる方。
劇場に行くのは不安、もしくは職場の事情で遠征ができずに配信で観劇している方。
元々観劇が難しい地方に住んでいて、配信のおかげで観劇できている方もいると思います。
私は観劇が難しい遠方に住んでいますが、配信での観劇やライブは数えるほどしか体験していません。
そんな私が配信での観劇について感じたことを話そうと思います。
地方在住遠征組の歯がゆさ
私は2020年の春から劇場での観劇ができていません。
遠方在住であり、職場の関係で遠征が難しかったからです。
現在はフリーランスなので体は自由になりましたが、今度は生活の安定やさまざまな理由によりまだ遠征ができていません。
この1年ほど配信での観劇はたくさんあり、推しの出演した作品もたくさんありましたが、私が見た公演はほんのわずか。
SNSで何度も観劇に行っている方のレポートを見ると、興奮が伝わって良かったねと思う半面、自分が観に行けない歯がゆさを感じました。
私が配信で観た作品
私が2020年の春から現在まで配信で観た作品は、ストレートプレイ2本、朗読劇3本、ライブ1本です。
演劇ファンにしては少ないと思います。
内訳は
【ストレートプレイ】
2020年6月6日(土)19:00~『DISTANCE TOUR 丹羽園治の激動の人生』
2020年8月7日(金)20:00~『DISTANCE TOUR 丹羽園治は深夜に踊る』
【朗読劇】
2020年6月17日(水)14:00~朗読劇『舞台ノンセクシュアル』♣︎ バージョン
2020年6月17日(水)21:00~朗読劇『舞台ノンセクシュアル』♤ バージョン
2020年6月21日(日)18:00~リーディングシアター『緋色の研究』相葉裕樹×矢崎広
【ライブ】
2020年12月4日(金)20:00~『伊礼彼方の音楽会~美しきパーティー~』
6月、8月はまとまって観ているのに対し、次に観るまで半年経過しています。
配信で観劇するメリット
私が実際に配信で観劇してみて感じたメリットを紹介します。
劇場に行かなくても観劇できる
劇場に行かずに自宅で観劇できるのが一番のメリット。
行きたくても状況が不安で、職場から止められて行けないことも多いからです。
例え画面を通してでも、推しのお芝居や歌声を聴けるのは嬉しいですよね。
できれば臨場感を味わいたいですが、画面を通してでも自宅にいながら観劇できるのは幸せです!
キャストの顔や表情がアップで見える
カメラワークにもよりますが、キャストの表情がアップで見られるのも配信の魅力。
劇場で観劇する場合は座席の種別が決まっており、前方と後方からでは当然見え方が違います。
席の好みは人それぞれですが、「なるべく前方で観たい!」という方にとっては表情がよく見える方が嬉しいですよね。
またいつも後方のお手頃価格の席から双眼鏡を使って観る方にとっても、配信によってアップで観られるのはありがたいなと感じるのではないでしょうか。
仕事があっても観劇できる可能性が高い
配信時間までに帰宅できれば、観劇できるのも配信のメリット。
劇場での公演は、開演時間が遅くても18時30分や、19時であることがほとんどです。
職場と劇場との距離が遠いこともあるので、仕事の日は開演時間にギリギリ間に合わないこともあります。
その点配信での観劇は20時から開演ということも多く、自分の家に帰宅すれば観ることが可能です。
また配信によっては、指定期間中いつでも何度でも観られるアーカイブ機能がついていることも。
配信の時間に間に合わなかったり、どうしても変更できない用事があったりする場合にはとてもありがたいです。
観劇を諦めた公演でも、配信によって楽しめるのは嬉しいですよね。
身支度しなくても観劇できる
劇場に行かないので、どんな格好で観劇していいのも魅力です。
女性は特に観劇に行くまでにオシャレやメイクをしたり、帰宅後にお風呂に入ってスキンケアしたりと忙しいですよね。
配信の場合、お風呂上がりのスッピンや部屋着のままでも観劇できるのでとても楽です。
配信観劇後にそのまま余韻に浸って眠れるのも幸せですよね。
交通費がかからない
交通費がかからないのはとても大きいですよね。
劇場に行く場合、自宅から近い方やツアーでいつも来てくれる都市に住んでいるという方をのぞき、劇場までの交通費をチケット代にプラスして考えないとなりません。
近年は格安で航空券を購入することもできますが、飛行機に乗らないと観劇に行けない地域の方はかなり辛い思いをしているのではないでしょうか。
それが自宅で楽しめるのであれば、浮いた分の交通費で視聴する公演を増やすことも可能です。
観劇に行けなくても推しに課金できる
熱いファンやオタクの中には、自分が観るだけでなく推しに課金したいと考えている方もたくさんいます。
推しに元気でいて欲しい!この状況で推しの生活が心配!という思いが溢れているからです。
上演作品の中止や自分が観劇に行けない時でも、配信視聴という形で推しに協力できたら幸せな気持ちになれる方も多いのではないでしょうか。
配信で観劇するデメリット
続いて、観劇を配信で観るデメリットを紹介します。
映像が途中で途切れる
これは私が実際に経験したことです。
6本観たうちの4本は途中で映像が途切れたり、停止したりしました。
アーカイブ付きの作品ならまだ後から見直せますが、生配信でその時間しか観れない場合はものすごく焦ります。
お金も払っていますし、その止まっている間の演技が見られないわけですから。
劇場に行けば余程のアクシデントや自分の体調が悪くなった時以外、基本は全部観劇できますよね。
配信はここがもやもやする点でした。
インターネットの回線を契約していないと視聴が難しい
自宅でインターネット回線を契約していないと視聴が難しいという点もあります。
スマホのデータ通信量のみで配信を楽しむ場合、意識して容量を残さないといけないですよね。
私はWebライターの仕事を考え始めたのが配信での観劇がメジャーになり始めた頃で、ネット回線もその頃に契約しました。
実際にスマホのデータ容量のみで視聴したことがないので詳細はわかりませんが、以前はスマホの通信量を20㎇で契約してもインスタライブや動画を何日か置きに見ると月末には足りなくなっていました。
配信での観劇がメインになるなら、ネット回線の契約を考えた方が良いかもしれません。
集中力が続かず飽きてしまう
これも私が配信での観劇で感じたことです。
どんなに好きな俳優さんが出演していても、集中力が続かないことがあります。
理由は、生の空間ではなく映像として観てしまっているから。
同じ空間だからこそ感じられる息づかいや気配、演技の迫力は画面越しだとどこか冷静になることがあります。
「パソコンの画面で観劇している私」を客観的に見ているような気持ちになるんですよね。
引き込まれる内容や短い時間だとずっと集中していることもありますし、電気を消して部屋を暗くして観ても一瞬飽きてしまうこともあります。
たくさん観てしまうのでお金がかかる
いろんな作品を観てしまい、配信貧乏になったという方も多いのではないでしょうか。
配信の視聴チケットは普通に観劇するより価格が安いので、どんどん追加してしまいがちです。
その結果、劇場に観に行った時と同じくらいお金を使っていたということもありますよね。
ただこれに関しては、劇場の場合でも追加することはよくありがちなので配信だけに言えることではないかもしれません。
意外と視聴チケットが高い
視聴チケットが高く感じるか安く感じるかは個人の受け止め方で違います。
劇場で観劇すると10,000円ほどするチケットが、配信で4,000円~5,000円だとお手頃だと思いますよね。
私は劇場でも後方の5,000円~6,000円の席で観劇することが多いので、劇場で観るお値段と変わらないと悩んでしまいます。
後方の座席だと双眼鏡を使うので結局レンズ越しに観ることにはなるのですが、肉眼でも観れますし劇場の空気を感じることができます。
画面越しの観劇にいくらまでチケット代を出せるか、よく考えて視聴チケットを購入した方が良いでしょう。
配信の時間を忘れてしまうことがある
配信のチケットを購入していたのに、うっかり忘れてしまった方もいるのではないでしょうか。
劇場での観劇の場合、オシャレをしてチケットを持って劇場に行くという一連の流れがありますが、自宅での配信は生活から突然切り替えることになります。
いつも通り家事や育児に奮闘していると、観劇のことが頭からすっかり抜けてしまう時もありますよね。
出かけなくても気軽に観られる反面、日常感から離れられないのもデメリットかもしれません。
劇場に行かなくても楽しめる
配信での観劇はデメリットもありますが、やはり劇場に行けない人にとっては嬉しいものです。
私はどちらかというと配信の観劇はあまり気が進まないですが、今まで観たものはしっかり思い出に残っています。
どうしても観たい作品や推しがめちゃくちゃアピールしてきた時、価格が2,000円くらいのものは観ることがあります。
また生活に支障が出ないように、月に1回以上観ないと決めています。
(2020年の6月は寂しすぎて飛ばしてしまいました。)
本当は観たい作品がたくさんありますが今は無理をせず、劇場で観劇できる日々を楽しみにWebライターのお仕事を頑張ろうと思います。
まだ配信での観劇を経験したことがない方は、好きな作品や俳優さんの出演するものから試してみてはいかがでしょうか?