「ミュージカルを観たいけどチケット代が高い!」と思っている方は多いのではないでしょうか。
元々ミュージカルが好きで何度か観に行っているという方は別にして、これから観ようと思っている方は知らないものにお金を出すのは躊躇しますよね。
ミュージカルのチケット代は確かに高いですが、安い値段で観ることが可能です!
節約生活をしながら観劇している私が、ミュージカルを安い値段で観る方法を紹介したいと思います。
ミュージカルのチケット代の相場
ミュージカルのチケット代は主催の会社や劇団、会場や座席の種類によっても異なります。
座席は主にS席・A席・B席・C席に分かれていることが多いですが、劇場によってはB席やC席がないことも。
また同じ作品であっても、劇場によりチケットの値段が違うことがあります。
例えば2021年に開幕予定のミュージカル『モーツァルト!』の場合
ミュージカル『モーツァルト!』札幌文化芸術劇場hitaru
A席 11,000円
B席 6,000
ミュージカル『モーツァルト!』帝国劇場
A席 9,500円
B席 5,000円
札幌文化芸術劇場と帝国劇場ではA席とB席のチケットの値段が微妙に違います。
トータルで見たチケットの相場は以下のような感じです。
A席 9,000円~11,000円くらい
B 席・C席 5,000円~6,000円くらい
チケットの値段を気にしない方であれば、たいていS席を選ぶのではないでしょうか。
できればキャストやお芝居を近くで観たいですよね。
しかし S 席だからといって必ず近くで観られるとは限りません。
S席の範囲は広く、1階の最前列から2階の中央辺りまでの列がS席としてくくられていることが多いからです。
S席を申し込んでA席の前列のS席が当たった時は、少し切ない気分になる方もいるかもしれませんね。
誘っても断られる
ミュージカルを観劇したことがない方でも、一度観てみたいと興味を持っている方は多いと思います。
しかしそう思っている方にチケットが余っている時に声をかけても、かなりの確率で断られます。
なぜならミュージカルのチケット代は高いから。
実際に私も同行者が行けなくなった時に、ミュージカルにあまり関わりのない友達や知り合いに声をかけたことがありました。
SNS上や公認の譲り渡しのサイトでチケットを譲った場合、そこから高額で転売されたら嫌だったからです。
そして、できればミュージカルの観劇経験がない人に観てもらいたいと思ったから。
しかしトータルで20人ぐらいに声をかけ、その中には以前ミュージカルを観たいと言っていた人も何人かいたのですが全員に断られました。
断られた理由は「観たいけどチケット代が高い」「私にはそこまでお金が出せない」などでした。
ちなみにこの時のチケットはS席で13,500円でした。
ミュージカルを観る人がみんなお金があるわけではない
実際にミュージカルを観劇している方がみんなお金に余裕があるのかと考えると、そうではありません。
人はそれぞれ重視するところが違います。
スキンケアやファッションへの投資を重視する人もいれば、美容面では出費を抑えてその分ミュージカルのチケット代へ回す人も多いです。
スキンケアにお金をかけている人は1本1,000円のスキンケア用品を使っている人を見て、なぜそんなに安いものを使っているのだろうと思うかもしれません。
しかしミュージカルをいつもS席で観ている人は、1万円以上するスキンケア用品を使っている人を見ると「ミュージカルが1本観れる!」と考えるでしょう。
ミュージカルを安い値段で観る方法
ミュージカルを少しでも安く観ることができたら嬉しいですよね。
私が実行している方法も含め、ミュージカルを安い値段で観る方法を紹介します。
値段を少し下げるための方法なので大幅に安くなるわけではありませんが、参考にしてみてください。
後方席で観る
ミュージカルを安く観る一番おすすめな方法は、B席やC席を狙い後方席で観ることです。
B席はチケットの値段がS席の半分以下であるからです。
大きなドームやホールでのコンサートだと全部が同じ値段ということもありますよね。
私は過去に東京ドームのカウントダウンコンサートを観に行ったことがあるのですが、かなり遠い席でKinKi Kidsの2人の区別が全くつきませんでした。
その点最初から後方席を選び半額以下で観劇できるのであれば、お得ではないでしょうか。
ただこの方法は、なるべく近くで観たいという方には向いていないかもしれません。
何本も観たいのであればそのうちの1公演だけをS席でチケットを取り、残りの公演をB席で取るという方法もあります。
私は、いつも後方席で双眼鏡を使って観る派です。
表情はしっかり双眼鏡で確認ができ、肉眼でも想像以上に見えます。
カーテンコールなどで役者さんがステージのギリギリまで出てくると、はっきり見えるので特に不満もなく楽しめています。
1度S席のチケットを取ったことがあったのですが、残念ながら公演が中止になってしまいました。
ここぞと思う時はS席で申し込もうと思っています。
プレビュー公演を観る
プレビュー公演を選ぶのもミュージカルを安く観る方法のひとつです。
プレビュー公演とは本公演の前に試験的に行う公演のこと。
東宝系のミュージカル『レ・ミゼラブル』の場合、プレビュー公演のチケットは本公演のチケットよりも少し安く購入できます。
『レ・ミゼラブル』本公演
S席 14,500円
A席 9,500円
B席 5,000円
『レ・ミゼラブル』プレビュー公演
A席 8,500円
B席 4,000円
これはお披露目のような公演で、演出や衣装など少し修正が入ることもあるためお値段が安くなっています。
過去にはプレビュー公演と本公演ではっきりわかるような変更点もあったようですが、ほとんど変わらないためお得感からこの公演を選ぶ方もいます。
私は2020年の『ミスサイゴン』で初のプレビュー公演を観る予定でしたが、中止になってしまい幻となりました。
見切り席で観る
公演が近くなると時々見切り席が販売されることがあります。
見切り席とはその名の通り、ステージの一部が見切れて見えにくい席です。
そのため元々の料金よりも1000円程安くなっていることがあります。
私は2019年の『レ・ミゼラブル』札幌公演で追加販売された見切り席を購入して観劇しました。
下手側2階席の突き出た部分の1番端の席で、ステージからの距離は15列目くらいと同じ位置。
肉眼でもとてもよく見えたのですが、下手の花道辺りでやり取りするシーンが全く見えませんでした。
かろうじてジャン・バルジャン役の佐藤隆紀さんの頭部が見えたような状態でした。
ジャン・バルジャンがジャベールを逃がすシーンが大好きなので、ちょっと残念。
一部見えなくなることを了承の上購入するのであれば、お得ではないでしょうか。
当日券の立ち見席で観る
当日立ち見券を販売していると、もう少し安い値段で観られる場合もあります。
これは博多座の例です。
博多座は3階席がC席になっていますが、その後ろが立ち見席となっています。
2019年の『レ・ミゼラブル』公演では、当日購入できる立ち見チケットが3,500円で販売されていました。
3時間も休憩を挟んで立ちっぱなしは辛いかもしれませんが、休憩の間だけロビーのソファに座るなど工夫して過ごせば乗り越えられるのではないでしょうか。
ゆったり座ってそれなりの値段で観るか、少し我慢して安く観るかの違いです。
私がC席で観劇した時は、立ち見席にも観客がずらーっと1列並んでいました。
リピーターのようで手拍子や拍手を先導してくれたので、結束力があり知らない方々ばかりだったのにとても楽しかったです。
お体の悪くない方や、体力のある方には立ち見席もおすすめです。
安い値段でチケットを購入し観劇デビューしよう!
ミュージカルのチケットを少しでも安く購入できる方法を紹介しました。
個人的に初のミュージカル観劇は、S席で観た方が記憶に残るのではないかと思います。
しかし初の観劇で1万円以上払うのは、ハードルが高いかもしれません。
まずは、この値段ならと思う座席の種別を選び、観劇を体験してみてください。
素敵な思い出になるのではないでしょうか。