2021年もミュージカル『レ・ミゼラブル』の公演が決まりました。
レ・ミゼラブル2021年公演
今回初めてレ・ミゼラブルを観劇する方、ミュージカルの観劇自体が初めての方は、予習をするべきか迷っているのではないでしょうか。
2019年に初めてレ・ミゼラブルを観劇した私と職場の方の実体験を元に、ミュージカル『レ・ミゼラブル』の観劇には予習が必要なのか解説します。
レ・ミゼラブルのチケットは争奪戦
ミュージカル『レ・ミゼラブル』は、2年に1度全国ツアーとして上演されるとても人気の高いミュージカルです。
もし友人やお知り合いに
「チケットが余っているから一緒に観に行かない?」
なんて声をかけられた方は、幸運です!
スケジュールが合うなら、絶対観に行くことをおすすめします!!
休み申請を取ってでも行って欲しいくらいです。
ここまで薦めるのは、レ・ミゼラブルのチケットは入手困難だからです。
レミゼファンや出演者のファンの方は、いつも必死になって確保しようと試みます。
そして俳優さん達の迫真の演技や、オーケストラによる音楽も素晴らしい!
観終わったあとは、言葉で表わせられないほどの感動があります。
2019年に初めてミュージカル『レ・ミゼラブル』を観劇しようとした私の場合、地元札幌での公演が29年ぶりということもあり5回落選しました。
大阪公演の先行販売、先着販売も落選や完売。
同じ先着にも関わらず、唯一残っていた名古屋公演のチケットを確保できました。
7回目にしてようやく念願のチケットを入手したという状況です。
この過程により私は追いチケをしてしまい、さらにレ・ミゼラブルが大好きになります。
今思い返すとなるべくしてなったのかなと思っています。
簡単なあらすじは理解しておいた方がいい
ミュージカル『レ・ミゼラブル』の観劇前には、最低限のあらすじを理解しておくことをおすすめします。
注目するポイントがいくつもあるため、ストーリーを把握していた方が楽しめるからです。
私の元同じ職場の方は、
「予習していなければ理解するのが難しかった」
「予習していてもわからなかった」
と言っていました。
私はストーリー以外の点も思いきり楽しめました!
それは、予習をしすぎたからです。
詳しくお話しする前に、まずは『レ・ミゼラブル』の簡単なあらすじを紹介します。
プロローグと第1幕の最初まで紹介しますが、何も知りたくないという方は飛ばして進んでください。
レ・ミゼラブルの簡単なあらすじ
レ・ミゼラブルはヴィクトル・ユゴー原作の小説です。
日本では『ああ無情』というタイトルで有名になっています。
【プロローグ】
1815年のツーロン。
たったひとつのパンを盗んだことから、19年もの間牢獄に入っていたジャン・バルジャン。
警部ジャベールから仮出獄許可証を受け取り刑務所から外の世界に出ますが、世間からは冷たい仕打ちを受け、食事も宿も仕事も得られません。
途方に暮れていたところ、ミリエル司教に声をかけられます。
司教はジャン・バルジャンが仮釈放の身だとわかっても、温かい食事や寝床を与え、もてなしてくれました。
しかしその晩、ジャン・バルジャンは教会の銀の食器を盗み逃亡します。
警察に捕まったジャン・バルジャンですが、司教は連れてきた警察官に対し、銀の食器はあげたものだと答えます。
さらに急いで忘れて行ったと、銀の燭台まで渡してしまうのです。
司教の
「これを使って正しい人になりなさい。」
という言葉にジャン・バルジャンは仮出獄許可証を破り捨て、生まれ変わる決意をします。
【第1幕】
8年後の1823年、モントルイユ。
ジャン・バルジャンは、マドレーヌという名前で市長になり工場を経営。
工場では貧しい人々が日々の暮らしのために働いています。
一方、仮釈放のまま逃げ延びるジャン・バルジャンを追っていたジャベール警部。
ある事件がきっかけで、マドレーヌ市長がジャン・バルジャンなのではないかと疑い始めます。
もっと詳しいあらすじを知りたい方は公式サイトを見てくださいね。
予習して観劇した実際の感想
『レ・ミゼラブル』は予習が必要なのかという疑問を2019年観劇時の3つの例で考えたいと思います。
今回は私と、以前の職場の2人の方を例にあげます。
3人に共通しているのは、2019年の時点でミュージカル『レ・ミゼラブル』の観劇が初めてだったことです。
違いと言えば、予習の度合と気持ちの入り具合ではないでしょうか。
レミゼが好き・他の観劇経験ありの私の場合
これは私の場合です。
- レミゼ初観劇
- その他の作品は観劇経験あり
- レミゼが以前から好きだった
- DVDや動画、小説で予習
私の場合は予習してからの観劇でストーリーが理解でき、レ・ミゼラブルの世界観をとても楽しめました。
正確に言うと、観劇前にほとんどストーリーを理解していました。
初観劇前からレ・ミゼラブルが好きで、映画のDVDを2回ほど鑑賞、児童向けですが小説も読んでいたからです。
ちなみに上下巻のものは未だに読んでいません。
かなり分厚いので、読みごたえはありそうです!
またレ・ミゼラブルのキャストが出演したテレビ番組や、東宝さんの過去のYouTube動画を繰り返し見ていたのも、思いきり楽しめた理由だと思います。
レミゼを知らなかった観劇経験なしAさんの場合
続いて元同じ職場のAさんの場合。
- レミゼ初観劇
- その他の作品も観劇経験なし
- レミゼの内容を全く知らなかった
- DVDと動画で予習
Aさんの場合は、予習ありで理解できていました。
観劇前に私が持っていた映画『レ・ミゼラブル』のDVDを貸したところ、しっかりと見たようです。
他にも私がキャストの歌唱YouTube動画をLINEに送ったり、内容についても説明したりと、少しうっとおしかったかもしれません。
Aさんは私よりかなり年下で、人生で初めてのミュージカルでした。
不安もあるかと思い、連番のチケットを取り隣の席で観劇。
彼女は開演前にチラシやキャストボードを撮影した画像を見て、本日のキャストが誰なのかも熱心にチェックしていました。
観劇後は歌声やお芝居の迫力に感動しつつも、
「ストーリーを知らなかったら完全に理解できていなかったかもしれない。難しい。」
と話していました。
ちなみにAさんは、アンジョルラス役の相葉裕樹さんの響き渡る歌声に惚れていました。
そして、今度は海宝直人さんが見たいと話しています。
今回私が伊礼彼方さんのジャベールを観て欲しかったばかりに、スケジュールの都合上マリウス役が別の方でした。
海宝さんはマリウスを卒業してしまいましたが、また何かの作品で札幌に来てくれますように。
レミゼを知らなかった他の観劇経験ありBさんの場合
最後に元同じ職場のBさんの場合。
- レミゼ初観劇
- その他の作品も観劇経験なし
- レミゼの内容を全く知らなかった
- DVDと動画で予習
Bさんの場合は、予習ありでも理解しづらかったようです。
Bさんは観劇が好きで、札幌で何か公演がある時は観に行っていたそうです。
レ・ミゼラブルはお友達と観劇。
しかしストーリーはあまり知らなかったとか。
お姉さん的存在のBさんには、帰り道が一緒になった時、レ・ミゼラブルのストーリーを説明していました。
またAさんと同じく映画『レ・ミゼラブル』のDVDを貸し、キャストの歌唱YouTube動画も教えました。
しかしDVDは見ている途中で寝てしまい、あまり集中できなかった様子。
観劇後の感想は、感動はしたけれど話が途中までよくわからなかったとのことでした。
ジャン・バルジャンと市長が同一人物だと気付くまでに、時間がかかり
「突然出てきたこの人は誰?」
と混乱したそうです。
確かに仮釈放された時と、市長になった時の姿は全然違うのでわからなくもないです。
それだけ役者さんのお芝居や雰囲気が、リアルだったということですね。
ちなみにBさんが見たジャン・バルジャンは、吉原光夫さんでした。
観劇前の時点でストーリーを把握できておらず、少し予習不足だったかもしれません。
Bさんはオーケストラピットから数えて7列目くらいで観劇したのに、出演者をあまり覚えていないそうです。
海宝直人さんの話をした時に
「そういえば、何かかっこいい人いた。」
と言われて、えぇーーーってなりました(笑)。
予習してつまらなくなることはある?
レ・ミゼラブルの観劇前に予習して、つまらなくならない?と心配している方もいると思います。
大丈夫です!
レ・ミゼラブルはストーリーやお芝居、歌を堪能するだけでなく、たくさんのキャストの動きや表情を楽しめます!
レ・ミゼラブルのような大きな公演には、プリンシパルという主役級のキャストの他にアンサンブルというキャストがいます。
セリフや歌声を発していない時でも細かい動きをして、とても丁寧に演じているためつい注目してしまうことも。
またプリンシパルの方も、「バイト」と言ってアンサンブルの方に紛れて演じていることがあるのです。
出演していないと思うシーンでも、探してみると実はバイトをしていることがあるので、どっちを見ていいのかわからなくなる時があります。
何公演も観る予定がある時は、最初だけ予習なしで観るのもよいかもしれません。
1公演しか観られないという方は、落ち着いて全体を楽しめるように予習していくことをおすすめします。
レ・ミゼラブルは予習した方が楽しめる
予習した3人の結果から考えても、ミュージカル『レ・ミゼラブル』はやはり予習して観劇した方が楽しめるのではないでしょうか。
特にストーリーをよく知らない方は、何だかわからないうちに終わってしまわないよう、是非DVDや小説などで予習してみてくださいね。